システム導入で失敗しない!独自開発製品とパッケージ製品の選び方

システム製品には、大きく分けて「独自開発製品」「パッケージ製品」があります。
「そんなこと知っているけど?」と思う方がほとんどだと思いますが、それぞれの特徴がしっかりと捉えられているでしょうか?
それぞれにどのような特徴があるか理解をし、どちらを選択するかを慎重に考えなければ、無駄なシステム投資となってしまいます。

「導入してみたものの、使いこなすことが出来ず、使わなくなってしまった。」
「いろいろ機能があるが、必要な機能はそれほどなく、より安価なものを導入できたのではないか。」
「カスタマイズ費用が高く拡張予算が取れないため、業務をシステムに合わせざるを得ない状況となってしまった。」
このような言葉を聞くことも少なくありません。

そこでシステム導入をより良いものにしていただきたいため、それぞれの特徴について書いていきたいと思います。


1. 独自開発製品の特徴は?

独自開発製品とは、要求事項を自社でまとめ、システム会社に依頼し、構築・導入・運用を行う製品のことを指します。
独自開発では既成品とは違い、機能・見た目・操作性など、1つ1つ打ち合わせを行い、形がないモノを構築していくこととなります。導入後の拡張性・汎用性なども考慮をしながら構築出来ることもメリットの1つと言えます。
独自開発する上で最も重要な事は、「自社とシステム会社との間で認識の齟齬がない事」です。
1つの齟齬により、全く違うモノが構築される可能性があることが、デメリットともなります。


2. パッケージ製品の特徴は?

既に製品として成り立っていて、製品要件にあった環境さえ整えれば、導入・運用を開始することが出来る製品のことを指します。
 既に形が見えているので、導入後のイメージもしやすく、比較的安価で導入までの期間が短いことがメリットと言えます。
 しかし、十分な検討を行わず導入してしまうと、自社の業務に合わなかったり、カスタマイズ費用が重なり予算が確保出来なくなったりし、最悪使用しなくなってしまいます。


3. 独自開発製品とパッケージ製品の特徴比較

それぞれの特徴を比較したものを分かりやすいように対比表に作成しました。

  独自開発 パッケージ
価格 高い 安い
導入までの期間 長い 短い
機能数 適量 多い、または少ない
汎用性 高い 低い
拡張性 高い 低い

この対比表のみを見ると、予算・導入の面であればパッケージ製品、広く長く使う面であれば独自開発製品を選択することが良い事が見て取れます。
ですが、これはあくまでもそれぞれの特徴を単純に比較した表となっており、考え方や導入するシステムによって、どちらを選ぶべきかが変わってきます。


4. 結局どっちがいいの?

財務会計管理など複雑・特殊ではなく、他社でも変わりない業務のシステム導入であれば、まずはパッケージ製品を検討することをお勧めします。
価格も安く、導入までの期間が短いという面が選択する理由として上がりますが、「他社でも変わりない業務」という部分が重要です。
パッケージ製品は既成品となっており、少しの変更でもカスタマイズ費用が高くなってしまうことがあり、独自開発より高価になる可能性があります。
また、パッケージ製品によっては、カスタマイズ要件を取り込むことが出来ないという可能性もあります。
生産管理など業界・業種・社内ルールなどにより、複雑・特殊な業務のシステム導入であれば、独自開発製品を検討することをお勧めします。
パッケージ製品も様々なものがあり、自社にマッチするものもあると思いますが、自社にマッチしないものを選択してしまうと、全く使えなかったり、システムに業務を合わせることになったりと、かえって作業効率を下げたり、コストがかかってしまう可能性があります。
その点独自開発では、1から構築を行うため、予算の折り合いを付けながら、自社にあった製品を構築することが出来ます。


5. 補足・・・実は連携も可能!!

今までそれぞれの特徴を書いてきましたが、補足としてそれぞれの利点を活用した連携も出来ることをご紹介したいと思います。
ほとんどのパッケージ製品には、「OOデータ(情報)取込」といった機能があります。この機能を活用することで独自開発製品や別パッケージ製品との連携を行うことが出来ます。

例えば、「入出庫管理システム(独自) + 会計システム(パッケージ)」といった組み合わせで導入を行ったとします。
入出庫管理システムから売上(出荷)・仕入(入庫)の情報を抽出し、会計システムに取り込みます。
取り込みを行った情報を基に会計システムから各種伝票・請求書・支払書を発行することが可能となります。
よって、2重・3重で作業を行っていたことに対しての効率アップと、転記漏れ等の人為的なミスを軽減することが実現出来ます。

これは一例であり、パッケージの情報を外部から参照・変更を行えるAPIという機能を備えているものなど、世の中には様々なパッケージ製品が溢れています。
「パッケージ → パッケージ」「パッケージ → 独自開発」「独自開発 → パッケージ」といったように、連携を視野に入れて考えてみると、導入後の幅が広がります。

いろいろご説明しましたが、それぞれの特徴を理解出来ましたでしょうか?
本記事がシステム導入を考えている方へ、より良いシステム投資への検討材料になれれば幸いです。 .



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